ダンス公演 Re.Peat を見て

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久しぶりに舞台に引き込まれ、素晴らしい時間を過ごしました。

衣装・照明・構成・ダンス・ストーリー・音楽・テンポ

全てが高いレベルで絡み合って、最後まであっという間の1時間15分。


「何でこんな振り付けが思いつくんだろう」

「何でこんなアイデアが生まれるんだろう」

そうぞうしただけでも主催の方の費やした時間、労力、そして公演にかけるオモイが伝わりました。

数十名のダンサーが華麗に踊りながら、小気味の良い動きが入ったり、小道具を使った面白い表現があったり、音楽というより効果音のような音にあわせた面白い振り付けだったり。

もう一度見たいと思う公演でした。


JFFではショーやコンテストで
「あ、面白い見せ方するなぁ!」

という場面にちょくちょく出くわしたけど、昨日の公演は10秒置きくらいに"はっ"と思わせる動きやダンスの連発。
しかもテンポが良い、飽きさせない。

ただ踊るだけじゃなくて、音楽、照明、小道具、衣装、全てを使って表現していた。

綺麗に踊るだけでも面白い。でも綺麗に踊るという前提の上にいろんなものが積み重なっていた。

そろそろポイやファイアーダンスも(業界全体として)、綺麗にまわす、とか難しい動きをするだけでは物足りない時期に到達した気がします。

もちろん、綺麗にまわす、難易度の高い動きをマスターする、というのが次のステップへの大前提ではあるけれど。

この5,6年で、ポイ界のレベルは一つの区切りをむかえ、新しい表現が始まる気がします。
それはJFFでも感じました。

ポイはダンス。

もっといろんな角度でポイにアプローチすること。
そしていろんな舞台を見て、そこにポイがあったら?と想像すること。

もしあの小気味良いテンポの振り付けの中に、ポイがあったらどんな動きを自分なら振付けるだろうか??

いろいろ考えたとき、今回のようなダンスの公演が面白いのは、ごくあたりまえだけど、ダンサーがしっかりしているから。
たとえポイで面白い振り付けを考えて、構成を考えても、単に"歩く"ということすら不自然に見える、体の動かし方を知らないただの"ポイスピナー"では舞台に映えない。

面白い音楽の使い方を知らなければ、音と体とポイが合わさったコウセイはできない。
照明の使用例をたくさん見なければポイと照明の面白いアイデアは浮かばない。
衣装だってたくさんの舞台をみて、奇抜なアイデアをストックしていかないと衣装から作るパフォーマンスなんて思いつかない。
小道具だって毎日の生活でポイを頭にいれとかなきゃ、ポイと小道具の絡みは生まれてこない。

久しぶりに舞台をみて、「表現する」ことの面白さや、表現するためにどれだけの要素を組み立てなきゃいけないのか、そんなことを再認識した。

これからの1年はそういうことを勉強して、練習する一年にしたいと心のそこから思った。
そして出来上がったものを発表していけば、ポイのアート性は高まっていくと思う。

自分にとって、まずはポイそれ自身なんだ、「ファイアーか、ライトか、それ以外か」それは単に表現方法の違いなんだ。

そう思う。

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