ファイアーショー&LEDショーの撮影 @ かぐづち

IMG_6652-1

ファイアーショーのフルショーで初のカメラマンを行いました。

普段はショーに出る側なのですが、今回すでにメンバーが決まっていたことと、ショーの構成がかなり豪華なもので、その記録班が必要になるということで初めて100%撮影者側としてかぐづちに参加しました。

今回使用した機材

Kiss X6i

kissx6i.jpg

Canonの入門一眼レフ。現行のKissは99%以上同じ中身のKiss X7i が市場で売られています。(2014年5月現在)
入門機ですが、十分な画質と性能があるのであとは自分の腕次第。

Sigma 18-35mm F1.8 DC HSM

18_35_18_A013_mainimg.jpgマップレンタルでかりてきたSigmaが昨年出したF1.8の明るさでズームができる、強烈なレンズ。現在8万円前後(Amazonでの価格)で購入可能で、Kiss本体と同じかそれより高いため入門機には不釣合いなとっても良いレンズです。

写りも異常なほどよいと評判が高いレンズですが、18-35という微妙なズーム具合にいまいち使いどころがないなぁと思っていました。しかし今回大活躍!
舞台の撮影中で自分の撮影位置を自由に変えることができない。でも会場は暗いから明るい単焦点が必要。だけどカメラ一台しかないからレンズ付け替える暇なんてない!という状況に最高の一本でした。

舞台撮影、室内の発表会の撮影、友人の結婚式の撮影などを行う方には超おすすめの一本だと思います。

AT-X 107 DX Fish Eye 10-17mm F3.5-4.5 & 580EXII

580exii.jpg

記念撮影には必須の組み合わせ。これがあれば何でもとれます。ただ今回途中でマニュアルフォーカスにしたのを忘れてそのままピンボケ撮影し続けるという失態をしてしまいました・・・。

Kiss X6i以降はKissにもストロボのマスター機能がついているので、カメラとワイヤレスでストロボを使用することができます。なので夜の記念撮影のときは斜め上からストロボをたいて撮影しています。

ファイアーショーの撮影の記録

今回使用した設定とその結果の反省。
まずはフォーカス方式。

親指フォーカス

Canon-T2i-AE-Lock.jpg詳しくはこちらのサイトで説明があります。

フォーカスと、シャッター(測光)を分けることができる設定です。
ファイアーパフォーマンスのようなピントの合わせにくい被写体の場合、一枚目の写真で取れても二枚目でぼける、なんてことは多々あります。
これはシャッターを押すたびにオートフォーカスが起動するため、一枚ずつカメラがフォーカスをしなおしているためです。

しかし親指フォーカスであればシャッターを押すときにオートフォーカスは起動しません。親指側でいったんピントを合わせたら被写体が移動するまでフォーカスの位置が変わることがないので極度にピントがずれることがかなり減ります。

もっとも最初の親指フォーカスをしたじてんで背景側にピントを持っていかれている写真が多かったのですが・・・
もっとピントを合わせやすいところを探してちゃんと演者にピントを合わせてからシャッターを切るようにしなくては。。
これもしかして6Dや5DMkIIIだとちゃんとピントがくるのだろうか??
写真そのものの写りとして青や赤のきつい照明で色がつぶれていたのが、5DMkIIIの写真だときれいな色合いになっていたのは単に自分の腕があまっちょろいからか、カメラ本体の性能やレンズの性能が違うからなのか・・・なぞです。(そういえば2週間レンタルで体験した5DMkIIIの画質は明らかに違うレベルの写真になっていた気がする、やっぱカメ本体の性能さも大きいのか!)

TV (シャッタースピード優先), ISO Auto, 測光モード 部分測光

火の量や技の構成によって軌跡を残す場合、人物をとめる場合、を即コントロールできるためTVモードを多用した。
しかし評価測光にしていたつもりが、最初に部分測光でためしたまま最後まで部分測光だった。

部分測光だと火であわせると暗くなりすぎるし、ちょっとずれたら背景の白とか黒とかで測光して露出が会わなくなっていた気がする。
動くものを対象として撮影する場合は部分測光(スポット測光)は違うんだということ、じっくり考えればわかることを考えないまま撮影していた(涙)それでも演者に露出があっていることのほうが多かった気がするのでまあ良いかな。

また結局ポイの軌跡をとる場合、TVモードだと露出オーバーになってしまうことが多い(ってことはあらかじめ露出をマイナスにしておけばいい・・か。)し、ライブパフォーマンスではあまり軌跡を残してもきれいにならない気がする。三脚があれば別なのかな。参考例のようにオービタルをオービタルらしくとる程度(1/20)であればTvモードは使えると思う。がフラワーをとる場合は三脚がないと厳しいなあ、と思った。

スポーツモード

IMG_6045-23
IMG_6257-65IMG_6371-88IMG_6604-119

スポーツモードは万能。これは露出が数百分の1秒単位であっという間に変わるバーンアウトの撮影で実践済みで、火吹き、バーンアウト、パイロ、インジェクションなどが出るタイミングでスポーツモードに切り替えて撮影した。

露出はほぼ100%好ましい結果だが、たまにピントがずれていた。露出は変わるが普通バーンアウト系のパフォーマンスの最中に人が前後に大幅に動くことはめったにないし、その技に入る前にほぼ必ずタメがある。このときにピントを合わせてAFをきってからスポーツモードに入るのが一番の正解かもしれない。

ちなみにスポーツモードの測光モードは評価測光モード。通常の撮影も評価測光モードにしておき、ファインダー内のバランスをみてカメラがどのように判断しているのかを理解して露出をプラス側、またはマイナス側に補正をすればきれいな露出が得られるはずだ。(とジョー・マクナリー もいっていた。)

マニュアル グラフィックポイ用 (だいたい F8 - iso200 前後もっと明るくても良い)

IMG_6152-38IMG_6162-42

グラフィックポイが出ると知っていたので、グラフィックポイ用にマニュアルモードで露出をあわせて撮影。
グラフィックの色を出したいのでちょっと暗めの設定です。シャッターはバルブだったと思う。

LEDポイの写真はLEDの色、そしてグラフィックの質感が大切、と個人的には思っているので演者側が動きまくると写真として成り立ちにくいし、暗くて体が見えないのが難点。

その場合はLEDの色が多少飛んでも我慢して露出をプラス側に持っていかなければいけない。

ということで上の写真はもう少し明るめの設定でもよかったと思う。

Fish Eye レンズ + Av 絞り優先 + 580 EXII ストロボ

IMG_6666-2

舞台終了後は気兼ねなくストロボをつかえます(笑い) 記念撮影にはもってこいのTokina 魚眼ズームレンズ で最広角でストロボをワイヤレス設定で斜め上からうてばレンズの影もできず、良い写真がとれます。このときはLumiquestのソフトボックスを使っていましたが、オムニバウンスの方が機動力があるのでいいと思う。しかしこの写真、ピントが合ってない(涙)。これは一つ前の撮影でピントが迷ったからいったんピントがあったあとMFに切り替えて数枚とって、そのまま忘れていたのが原因・・・。

最大の失敗

最後の最後、皆が定位置につき最終ポーズに入る準備もOK、撮影のポジションも決定、あとはパイロ(花火)がつくだけ、というフィナーレの数秒まえにカードがいっぱいになったこと。気づいた次の瞬間パイロ点火。つぎの20秒しか火は持たない、数メートル先のかばんの中にあるSDカードととり変えるか、カード内のいらない写真を消すか?いやたぶんどっちも間に合わない!という絶望の瞬間を迎えてしまった。がその瞬間これはこの先ずっと良い話のネタになるなぁと心の中で笑った。笑うしかなかった。

次回以降の課題

  • まずは評価測光モードに固定して撮影すること。
  • Tvモード、ISOオート、評価測光、で設定をスポーツモードに近づけたTvを使ってみる。
  • SDカードを途中で必ずとりかえる。
  • ルミクエストのソフトボックスは本格撮影のときのみつかって、記念撮影とかはオムニバウンスでじゃんじゃんとる。
  • ストロボの測光方式の仕組みを頭に入れる。

余談ですが、これまでPicasaの写真を使ってきましたが、どうも暗い写真を勝手に再編集しているようで青がへんな色になっていました。Flickrに入れたほうの写真はきれいだったので今度からPoicameraの写真にはFlickrを使用しようと思います。

関連機材 Cameras


comments powered by Disqus