山踏火

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道に迷ってなんとかたどり着いた山踏火。
雨にも負けず、何とか開始されたイベントは、
思っていたよりもずっと楽しくて、充実したイベントでした。

それぞれに、ストーリーがあったり、
独特の世界観があったり、
お客さんと一体になる語りや、からみがあったり、
同じ火を使ったパフォーマンスで、
異なるアプローチでショーを行っていた。

ショーの始め方、
火をつけるまでの流れ、
終わりかた。

衣装・音楽・小道具。

それぞれに工夫がこらされていて、
一つ一つを見終えるたびにプレッシャーを感じた。

そのくらい、
みんな質の高いショーだった。

新しい挑戦、
新しい仲間で出来ることの開拓。
いろんなものが見られた。

そんななか重要なこと、
なるほど、こういうことに挑戦しているんだ。
こういうパフォーマンスをしようとしているのがわかったよ、
っというのは身内の感想。

初めて自分たちのパフォーマンスを見る人から、

面白かった!

楽しかった

その一言がもらえるならそれがプロのパフォーマー。

成長過程を見て、褒めあっているのはまだ身内のイベントだから。
ファイヤーのイベントではいいのかも知れない。
楽しくやれればそれでいいのかもしれない。

でも、この文化を日本全国に広めようとしたとき、
大きな舞台でパフォーマンスをするというときに、
未熟なままでは舞台にでることは出来ないと思う。

もっと高い目標をもって、向上心を持って、
パフォーマンスに望まなくてはいけない。

それでも半年前と比べて、凄く、凄く良い方向へ、
ファイヤーパフォーマンスの世界は広がっている。

ただ火を回しているだけで、「パフォーマー」
という段階から大きく抜け出して、
それぞれが新しい可能性を開拓している。

ファイヤーパフォーマンスが広がり、
ただ火を回しているだけではお客さんも喜ばない。
そういう事情もあって、必然的にパフォーマンスの魅せ方について、
それぞれが改めて考え直し、成長する時期に来ている。

多分、今、新しい文化が熟成していく過程を目の当たりにしていて、
そして自分自身もその成長の一部分に存在している。

とても誇らしいことだと思う。
皆で良い方向へ成長していきたいと思う。


これまで自分で「ファイヤーパフォーマンスをやってます」
というのは嫌だった。


魅力的なパフォーマンスをする人がいなかったし、
自分もそうではなかった。


でも、今回のイベントで、
ファイヤーパフォーマンスの文化は、
すごく良い形で成長していることが分かったし、
全てのショーが魅力的な要素を含んでいて、
もっともっと良くなっていく可能性が、
ところどころに見えた。


そんなファイヤーパフォーマーの一員として、
自分自身を「ファイヤーパフォーマー」
と呼ぶことができるなら、とても誇らしいと思う。


軽い気持ちでイベントに参加した自分が恥ずかしくなるくらい、
思っていた以上にみんな時間を費やして、
しっかりと作りこんでいた。

(といってもこれまでのファイヤー文化とくらべると、
ということであって、一般のアートパフォーマンスや、
例えば高校野球と比べても練習時間は少ないだろうけれど。)

ポイを軸に考えて、
その上で自分のパフォーマンスの幅を持たせる方法を考えたい。


セイジも日本独特のファイヤ文化に
すごく刺激を受けたのではないかと思う。

たくさんの良い刺激をもらった、とてもとても良い1日でした。

山頭火メモ

・パフォーマンスとしての様々なアイデア。
・チャイハ二ムーン:演出家、どうやってお客さんを楽しませるかということが1番。
そこから二人の構成が作られている。
・ポラリスはダンス・アートとして観衆を引き込む奇抜なアイデアが素晴らしかった。ダンサーからの視点がより洗練されたショーにしている。


●何をもって良いパフォーマンスと言えるか?

楽しめる(おもしろい、笑える)
・観衆とのからみがある。
・コメディーな動きやストーリー
綺麗・かっこいい(ビジュアル的な美しさ)
・体、コスチュームの美しさ。
・その道具にしか作れないもので、表現する美しさ。
・表情、目線、雰囲気
意外性(見た目から想像出来ない行動をとる)
・それまでのパフォーマンスとは異なるショー。
・そういう使い方があるんだ!と思わせる、奇抜は道具の使い方。
演技力(パフォーマンスの時間は現実と異なる世界、パフォーマーの世界に引き込める演技力)
・喋りのウマさ。
・歩き方、動き方に雰囲気がある。
・キャラを演じきる能力
テンポ
・もうちょっと見たい、と思うくらいで、次に進む。
・同じ動き、同じ道具をつかわない。
・複数の人・道具のつなぎが滑らか。
・ところどころで、繰り返す動きや・掛け声。

ストーリー性(見ていて明確な流れ)
・表現しているテーマが明確


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